ウォーターサーバーの水を金魚の水槽に使える?
2022/09/07
ウォーターサーバーの水を金魚の水槽に使ってもよいでしょうか。
目次
水槽に水道水をそのまま入れるのはよくない
水槽に水道水をそのまま入れるのはよくないことを覚えておきましょう。
水道水には塩素カルキが含まれており、魚にとって塩素は毒となるからです。
水槽に金魚やメダカを入れる前に、その水が水道水ならカルキ抜きを忘れてはなりません。
ウォーターサーバーの水にカルキは入ってる?
ウォーターサーバーの水にカルキは含まれていません。
宅配水にはRO水と天然水の2種類がありますが、どちらにもカルキは無い。
工場のクリーンルームで飲み水として処理された後、ほぼ無菌状態で届きますので、消毒用の塩素カルキを必要としません。
ミネラルウォーターで金魚を飼うのはよいのか
ミネラルウォーターはその名の通りミネラル分が多い水。
人体に必要な5大栄養素の一つであるミネラルですが、ミネラルが豊富すぎるというのも一部の魚にとっては有害になることがあります。
金魚に適した水はミネラルが少ない軟水。
日本国内で市販されているペットボトルのミネラルウォーターはほとんどが軟水ではありますが、海外産のペットボトル入りミネラルウォーターはそのほとんどが硬水ですので注意が必要です。
硬水に含まれるミネラルは、人間にとっては健康的な豊富さであっても、金魚にとっては
過剰な量となってしまう。
また、水質に関わらず、ミネラルウォーターは加熱処理が施されており、その結果、水中の溶存酸素量が少なくなり、金魚にとっては酸素不足となる可能性があります。
屋台で買ってきた金魚を入れる水槽に、一時的にペットボトルのミネラルウォーターを使うくらいならよいものの、飼育するために常時使用するのはやめた方がよいかもしれません。
RO水で金魚を飼うのはよいのか
金魚の飼育という観点からすると、水道水、ウォーターサーバー、ミネラルウォーターの中では、ウォーターサーバーの水がいくらかよさそうです。
特に、RO水は放射線物質すらも除去でき、無菌状態という純水。
しかし、このRO水も金魚の飼育には適していない。
何故ならミネラルが含まれていないから。
前述した通り、金魚にもある程度のミネラルが必要。
水に含まれるほとんどの物質が除去されるRO水は、同時にミネラルも除去してしまうため、金魚にとっては栄養不足となってしまう可能性があります。
やはり、この状態の水は自然界には存在しない水なのですから、魚の生息環境としても適さないということで説明できる。
金魚に適した水質はpH7.0程度と言われ、実はこの値は日本の水道水と同程度である。
水道水は金魚にとって程よいミネラルと溶存酸素量を含み、正しいカルキ抜きさえすれば、金魚にとって最も水質環境がよいのはRO水よりむしろ水道水だと判断できます。
ウォーターサーバーの水でメダカを飼う
では、金魚と同じくらい飼育の機会の多いメダカはどうでしょう。
基本的にメダカも金魚と同じ軟水を好み、飼育に適した水質はpH6.5~7.5とされる。メダカは水質への順応性も高いためウォーターサーバーの水でも飼育できるとも言われていますが、それも天然水の種類によるところが大きい。
また、メダカなどの魚が元気に長生きするためには水中のバクテリアも大切な要素となってきます。バクテリアに水中のアンモニアなどの有害物質を分解して無害な物質に変える役割があるからです。
ウォーターサーバーの水でメダカを飼うことができなくはないですが、天然水によっては不向きになる可能性も否めません。
メダカの飼育に関しても、結局のところ水道水が一番だという声が多いのが現状です。
カルキ抜きの手間を省きたい気持ちもあるものの、金魚やメダカへのリスクを考えると、カルキ抜きをした水道水で飼育した方がよいと言えるのかもしれません。
カルキを抜いた水道水がベスト
金魚の水槽に使う水として一番良いのは塩素カルキを抜いた水道水。
水道水に中和剤を入れることによって塩素や有害物質のトリハロメタンが除去されますから金魚にとっては問題なく生息できる環境になります。
単に水と言っても金魚にとっては酸素やバクテリアなどを含んでいないと生きていけなくなります。
魚はエラ呼吸で水中の酸素を取り込んでいますし、バクテリア微生物は水中の有害物質を除去するなど水の環境を保つ役目があるからです。
ウォーターサーバー水を金魚の水槽に
少し古くなったウォーターサーバーの水や、水の味や臭いが若干気になるといったときに、捨てるくらいならと、何らかの二次利用的に玄関や庭の水まき、皿洗い、植物への水差し、そして金魚などの水槽に使いたくなるのは活用方法として間違ってはいません。
どうしてもウォーターサーバーの水で金魚の水槽に使いたいという場合は、少なくともRO水はやめておき、天然水のさらに軟水の場合だけ使うようにしましょう。
RO水や硬度高め中軟水の天然水で金魚が駄目になってしまうかどうかは、水中の他成分など含めて実際にやってみないと分かりませんが、一般的に考えれば難しいと考えるのが普通です。
そもそも水道水が確保できないという状況の方が稀でしょうから、一時的にはウォーターサーバー水で金魚を飼ったとして、いずれはカルキ抜きした水道水で金魚を育てるようにしていくようにしましょう。
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